新型コロナワクチンとは
人間の身体は感染症にかかると、多くの場合、病原体(ウイルスや細菌など)に対して「免疫」ができます。免疫ができると、同じ病原体に感染したときに、症状がでにくくなったり、軽くなったりするようになります。予防接種は、その免疫反応を利用して行われています。感染拡大への対策で重要なことは、病原体に対して免疫を持つ人が、人口の一定割合以上必要だということです。これは「集団免疫」と呼ばれています。
新型コロナワクチンでは、この集団免疫を獲得するために、(一部の条件の方を除いて)ワクチン接種が努力義務とされています。
いつワクチン接種を受けられるか?
新型コロナワクチンは、決められた数量が徐々に輸入されます。このため、ワクチンの接種を希望する方でも、現状では時期を待たなければならないケースもあります。どの時期に、どのようにしてワクチンの接種を受けられるのか、適切な情報を得るようにしましょう。ワクチン接種による副反応の心配は?
新型コロナワクチン接種に慎重な方は、副反応の心配をしている方が多いかと思います。ワクチン接種後に、注射した部分の痛みや疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等といった症状が報告されていますが、こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。
3月の時点では、アナフィラキシー(急性のアレルギー反応)の発生も報告されています。アナフィラキシーが起きたときは、接種会場や医療機関ですぐに治療が行われます。
コロナ禍以前の日常は戻ってくるのか?
新型コロナワクチンの接種が始まったことによる最大の関心事は、コロナ禍以前の日常が戻ってくるのか、ではないでしょうか。現状では、集団免疫を獲得するまでには、ワクチンの接種に時間がかかる。ワクチン接種によって、新型コロナに感染しても重症化させない効果は確認されているが、感染自体を防ぐ効果は十分に明らかではない。
これらのことから、「手洗い、マスク、三密を避ける」といった基本的な感染症対策は、続けていく必要があるようです。
その他の注意点———
新型コロナワクチンの接種は、強制的に行われるものではありません。ご自身の意志で積極的に受けるようにしましょう。また、他の人への接種の強要や、接種をしない人を非難することは絶対に止めましょう。
新型コロナワクチン接種で、わからないことがあったら、かかりつけ医に相談してください。
情報収集はとても大事ですが、真偽不明な情報も数多くあります。また、新型コロナワクチンの接種を利用した詐欺事件も心配されます。十分注意しましょう。